スピッツ「幻のドラゴン」

とにかく記事数を増やそうと画策しつつの今回はブリジストンタイヤ。

CM

CM映像はこちら(クリックするとCM集の当該部分から始まります)

サウンド

スーベニア~とげまるに共通する、良く言えば音圧を感じてヒリヒリする、悪く言えば繊細さを限界まで犠牲にしたサウンド。
アルバムを通してエグめの音質なのは聴き疲れの原因になるが、この曲だけを見ればロックンロール!って感じのシンプルな演奏なのでOK。

歌詞

とげまる期のシンプル志向がうまくいった歌詞だ。
「ありがとうとか言われたくて」が最高。「君のありがとうが聞きたい」とかじゃないのが最高。
要素が少ないし、心のなかでふと思う言葉の順番を考えてみると最初に「君」とかこないのだ。「ありがとう」を妄想してそれをただ言葉にすると「ありがとうとか言われたい」。

サビ「君に夢中で泣きたい」に「君」が登場する以外は、一人称(=ドラゴン?)が孤独のなかでやる行為だけ。
「曲がりくねった道をゆく」と同じように、たどり着きたい気持ちと一本の道だけだ。チェリーの場合はすぐに情景とも心象風景ともつかない描写が入るが、この曲は(空飛んでるけど)現実に起こる風に書いている。しかし到達点は非現実としか言いようのない幻のドラゴンだから面白い。

どこまでがヒトでどこからドラゴンになったのか?ドラゴンとヒトは別の存在なのか?ヒトは誰しもがドラゴンだ(?)
歌ってる側すらかちっと決めていない、けれどドラゴンが確かに燃えている。草野節だなあ。

余談

イントロやギターソロの終わりで見ることができる「ペケペケペケ…」っていうギター。
これが「小さいけれど強気なドラゴン」じゃないかって話をされて納得したことがある。
ちょっと情けないかもしれないこの音が入っているだけでも見える風景が変わってくるわけです。

Yo La Tengo – I Can Hear The Heart Beating As One

よらてんご – あいきゃんひあざはーとびーてぃんあずわん。
長いが「I Can Hear」だけでも通じると思う。

一応スピッツのサイトなのでスピッツともある程度つながりがある音楽を紹介してみようと思う。というかスピッツファン向けに紹介していく。

このYo La Tengoというバンドはシューゲイザー要素がありつつも割りと理解しやすい(ポップな)バンドというところだ。
ポップさがなくなると俺は聴けないので…この人たちすごくいいと思う。
シューゲイザーというのはスピッツでいうところの「プール」、「惑星のかけら」、最近だと「新月」などで、ギターを中心に幻想的な効果を狙うジャンル。
スピッツが大昔に目指していた「ライド歌謡」、ネットで過去のインタビュー探ったりした人は聞いたことがあると思うが、このライドというのもシューゲイザーの超有名どころのRideというバンド。
本当にシューゲイザー要素が強くなりすぎると歌詞もないノイズ音楽みたいになったりするのだが、スピッツはあくまでシンプルなロックや歌謡曲の上にシューゲイザーを乗せることを選んだ。
結果としてあの「プール」が完成に至った。
話はこの辺にして(のちのちちゃんと独立した記事を書きたい)、今回のアルバムを紹介する。

I Can Hear The Heart Beating As One

Yo La Tengoは他のバンドの焼きましに近かったがこの直前の2作で急激に完成度を増し、注目されかけたときにこの「I Can Hear」を出せたことでバカ売れした。なんかスピッツが「ハチミツ」に至るまでに似てる。このアルバムは「ハチミツ」だ。

Sugarcube

アルバムがハチミツならこの曲はロビンソン。曲調は似てないが立ち位置がね(笑)タイトルはそのまんま角砂糖。歌詞も直球。

Stockholm Syndrome

こっちはさしずめ愛のことばだろうか。裏タイトル曲みたいな感じ。

Deeper Into Movies

ギターを聴く曲。だいぶシューゲイザー成分あるんじゃないですかね。ただしあくまでポップに。

Yo La TengoなんかCD高騰してるけど中古かレンタルか(あるのか?)AppleMusicかGooglePlayMusicで入手して聴いてほしい。

スピッツの2008年リマスター盤について

スピッツは2002年と2008年にリマスター盤が出ている
録音内容は同じなのだけど、2008年のほうがCDの材質がいい(SHM-CD)。

スピッツのアルバムを今から揃えようとなると結構値が張る。
2002年版はおすすめしない。値下がりしてないし音も最善ではなく中途半端。
かといって2008年盤でも劇的に良くなっているわけではない…(笑)のでレンタルでも十分だ。

新品で買うつもりなら全部2008年盤で。
中古混じりで買うなら安いもので。
レンタルでいいなら全部レンタルがおすすめ。

ちなみにB面集(花鳥風月、色色衣)や99epはそもそも再発がないほか、2002年度以降のアルバムは再リマスタリングがされていない代わりに、ただSHM-CDになったものが販売されている。
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