スピッツ – スピッツ(1stアルバム)

『スピッツ』は日本のロックバンド・スピッツのファースト・デビュー・オリジナルアルバム。1991年3月25日にポリドールより発売。
Wikipediaより

曲目

1.ニノウデの世界 (4:31)
2.海とピンク (3:38)
3.ビー玉 (4:42)
4.五千光年の夢 (2:42)
5.月に帰る (4:25)
6.テレビ (4:07)
7.タンポポ (5:09)
8.死神の岬へ (3:43)
9.トンビ飛べなかった (3:31)
10.夏の魔物 (3:11)
11.うめぼし (3:36)
12.ヒバリのこころ (4:51)

ざっくり解説

メジャーデビューアルバムですが、初期のスピッツなので当然ながら売れてません
実際テレビで流すには詩的すぎるというか、「ヒバリのこころ」より「青い車」以降のほうが売れるよなーと思います。
しかし今聴いてみるとパンクからポップへの過渡期,その一番不安定で一番おいしいところを味わうことができます。

1.ニノウデの世界 (4:31)

アルバム単位で聴く場合にはメジャースピッツ最初の曲。
世間への自己紹介的な爽やかイントロからのニノウデについて語ります。地味めではありますが1曲めらしい役割を果たしています。

2.海とピンク (3:38)

インディーズの音源が残っている程度には古い曲です。
ピンクのまんまるが空いっぱい広がる歌詞を代表曲的にやってたんだなあ…としみじみ。
それでいて2018年現在でも「困ったら海とピンク」的に、3ツアー中2回くらいのペースでやってます。
長いこと演奏していたからかヒバリのこころ以上に作りこまれたテツヤギターに注目。

3.ビー玉 (4:42)

こ…この曲は正直良くわからない。ライブでやった時にどういう反応になるんだってのは興味ある。
個人的にはズコーってなったまま次の曲にいくので流れが3曲めにして一旦切れます笑

4.五千光年の夢 (2:42)

アルバム中一番毒気のないまっすぐなポップソング。
それでも当然のように頭蓋骨が出てくる言語感覚であります。

5.月に帰る (4:25)

隠れた名曲の中でも隠れがちな「隠れ隠れ名曲」です。
この曲といえば「横浜サンセット」でしょう。サウンド的に大幅に進化した唯一のライブ版が劇場限定公開とか今考えてもおかしいですよ。
初期の曲はライブ音源が出ていないものが多いので、どしどし演奏してバンバン音源化して欲しいところです。

6.テレビ (4:07)

スピッツには珍しい感じのイントロに見えます。やはり初期は不安定でいいですね。
そんでもってスピッツ全体でも歌詞の意味が不明な曲です。
とにかく思わせぶりで不穏な言葉を並べたのでは?といいたくなるくらい不明続きです。
しかしあくまで耳触りがよくて、間違っても「並べただけの似非イミフ歌詞」にはならないのがマサムネ氏のすごいところです。
「春の風によじれた」のところで解釈放棄して曖昧なまま納得してしまいます。

7.タンポポ (5:09)

濃すぎる「テレビ」のあとには非常にスローな曲が来ます。
…とくに僕からいうことはありません!!

8.死神の岬へ (3:43)

テツヤ作曲。歌唱の入り方からして違いが出てますね。
そして1番終わってからの間奏なんかは短くも探検感が出ていてすばらしい。

9.トンビ飛べなかった (3:31)

パンク精神。Cメロ・ギターソロ入りで3分台に収めている圧縮率。
何気に「枕の下に」にいく直前の展開がいろいろすっ飛ばしててすごい構成だと思います。

10.夏の魔物 (3:11)

初期スピッツの切ない描写賞といえばこの曲。
会いたかったのに会えなかった夏の魔物とは。
それがなにかはわからずとも、喪失感や背徳感は伝わってくるという曲です。
「幼いだけの密かな掟の上で」ってなにもわかんないのになんかわかる太宰治感。

あKBとはおそらく関係なし。
アルペジオの美しさも屈指だと思います。

11.うめぼし (3:36)

うめぼしってなんでしょうね?それはともかく君に会いたいらしい。うめぼしがたべたいから。
優しい言葉だけじゃ物足りない…はてさてなんでしょうね、というそういう曲です。
メインメロディのロングトーンですべてを持っていってるのでうめぼしがなんだろうといいんです。

12.ヒバリのこころ (4:51)

メジャーデビューシングルにして30年間を通して演奏され続けている名曲。
いま聴くと意外とパンク要素強いのかもしれないですね。
PVは脚立。

余談

実は入手順ではかなり後の方になった思い出深いアルバムです。
2ndという突然変異・日本ロック史レベルのアルバムの後に聴いたので比較すると少し粗さがありますしヘビロテは難しいんですが、
しかしヘビロテを拒否するほどの重い熱が感じられるわけです。完成度ではなく熱です。
もちろんスピッツなのでそんじょそこらのバンドと比べたら完成度は段違いですけどね。

個人的ランキング

1.夏の魔物
2.海とピンク
3.ヒバリのこころ
4.ニノウデの世界
5.テレビ
6.五千光年の夢
7.うめぼし
8.月に帰る
9.死神の岬へ
10.トンビ飛べなかった
11.ビー玉
12.タンポポ

おわりに

次は名盤「名前をつけてやる」を書きます

スピッツアルバムの集め方

ダウンロードよりレンタルを

スピッツは「定額聴き放題サービス」にはベスト盤程度しか出していません。
なので全曲を聴こうとするとそのまま全アルバムを何らかの形で入手する必要があります。

個人的にはmp3でのダウンロード購入はおすすめできません。
レンタル、または中古購入の方が基本的には安いです。
まずスピッツは相当メジャーなバンドなので中古品も大量に流通していますし、ゲオやツタヤにもよほどのことがない限り置いてあります。
CDの吸い出し(PCでmp3等に変換する行為)ができない環境であればmp3ダウンロードもありかなと思えます。

ところでスピッツは2002年と2008年に過去作のリマスター盤が出ています。
リマスターとはいっても、元が対して古い作品ではないので大差はないと言えます。
ただ唯一、「インディゴ地平線」だけは音質のモコモコ感が改善されたという話を耳にすることが多いです。
とはいえそのモコモコ音質も大した違いとは思えませんから、一番安いレンタルですませるのがいいでしょう。
(リマスター盤は基本的にレンタルの品揃えにはありませんが、ツタヤディスカス等の宅配レンタルには存在するようです。)

結論としては「同じ値段ならリマスターだけどあまり執着せずに旧版をレンタル」がおすすめです。
スピッツはB面集を出してくれていますし、最近はB面もアルバムに入ったりしているので、とりあえずシングル限定曲はないと考えてもらって構いません。ライブ版とか、外部の人によるリミックス曲がいくつかアルバム未収録です。

唯一の限定曲

気をつけていただきたいのは、アルバム「小さな生き物」はデラックス版のみの曲「エスペランサ」があります。
コレに関しては上でも紹介した宅配レンタルでは取り扱いがあるようなので狙ってみると良いでしょう。

スピッツ – ヒバリのこころ(インディーズ盤)

『ヒバリのこころ』は日本のロックバンド・スピッツのインディーズ・ミニアルバム。1990年3月21日にミストラルより発売。
Wikipediaより

  1. ヒバリのこころ (4:51)
  2. トゲトゲの木 (4:21)
  3. 353号線のうた (4:38)
  4. 恋のうた (2:47)
  5. おっぱい (3:53)
  6. 死にもの狂いのカゲロウを見ていた (4:50)

ざっくり解説

スピッツのアルバムとしては最古のものです。インディーズなのでメジャーデビュー前という扱いになります。
わずか2000枚のみの生産(それすらまともに売れずに廃盤)、スピッツが売れ始めた96年あたりで既に価格が高騰していたようです。
以降再販もないままプレミア度が上がり続けて現在に至ります。

曲としては

1.「ヒバリのこころ」
3.「353号線のうた」
4. 「恋のうた」
6. 「死にもの狂いのカゲロウを見ていた」

はこのアルバムでしか聴けない、またはアレンジ違いです。「おっぱい」は花鳥風月verよりイントロが少し長いだけです。
逆に再録版とまったく同じ「トゲトゲの木」が浮いてる感じもあります。

今回は上記の4曲に絞って解説をしていきます。

1.ヒバリのこころ

メジャーデビュー曲のインディーズ期verです。
まずイントロのシンセ始まりが特徴的です。ドラムはややスネア多いですね。
そしてAメロ部分もドラムが入り続けます。ちょっとライブ版っぽい仕上がり。洗練されていないというかドタバタというか。好きですけどね。
そしてギターやピアノもやはり4分音符が多くてどっしりしています。
“CD音源では最も若かりし”マサムネボーカルはやはりインディーズ期、デビュー初期に比べ声が太くぶっきらぼうです。
あとアウトロはデビュー後に比べて圧倒的にギターソロがしょぼくてこれまた微笑ましい。
テクで売ってないバンドとはいえちょっといくらなんでもひどい。かわいい。
ちなみにこの頃は金がなかったのもあり?レコーディングに3万のテレキャスを使っていたそうです。
テツヤがモヤシオンリーで栄養失調になりながら買ったテレキャスなんですかね。

3.353号線のうた

最近もベルゲンの会報で触れられていたり、3050ツアーで合唱に使われたりと扱いがいい曲です。
実際に353号線を通って小旅行に行った時の曲だそうです。(手元にないのであやふやですが)
実体験したエピソードからパーツを拾い集めて歌詞に仕上げた感じがしていいですね。
突然「全部忘れてたずっと昔の」とか言い出しますけどね。

4.恋のうた

メジャー以後のバージョンと比べると音がヘビーです。ていうかパンクの文脈の曲です。
ヒバリのこころと同じく、なんとなくドラムがせわしないです。歌謡曲意識でしょうか。

5.死にもの狂いのカゲロウを見ていた

漢字表記に気を使わないと間違えるランキング1位の曲です。
「晴れの日はプカプカプー」と並ぶインディーズの名曲なのですがアウトロで突然謎になります。
個人的には謎アウトロも好きなのですが、別にスピッツで聴かなくていいじゃんと言われたら言い返せません笑
ただライブ音源だとシンセの代わりにフィードバックの音を使っていて迫力がありました。金もらったからシンセ入れたかったのかな?

アルバム入手について

中古相場が5万とか6万になっているので覚悟があるならヤフオクで落としましょう。
ただし「CD最高音質」を目指さない限りはYoutubeによく落ちてるのでそっちでいいと思います。
廃盤の中古品が売れたところでスピッツに一銭も入らないので…
実際、他の曲はわりとYoutubeでも消されがちなのにコレはフルアルバムでも普通に落ちてるあたり「お察しください」なのかもしれません。
再発するには権利関係が難しいのかもしれませんしね。花鳥風月の時に「この曲だけ買います」って契約したのがそのままとか…?
もちろん再発が決定した場合はリマスターもされるでしょうし、ちゃんと買いましょう。
なおリマスターされた場合は、花鳥風月がリマスターされていない都合上「トゲトゲの木」と「おっぱい」はこちらが最高音質になるはずです。

個人的ランキング

  1. 353号線のうた
  2. 死にもの狂いのカゲロウを見ていた
  3. ヒバリのこころ
  4. 恋のうた
  5. トゲトゲの木
  6. おっぱい

上位2曲が「とてもすばしくよく」、他の曲は「かなりよい」感じです。おっぱいも大好きです。

おわりに

とりあえず今後も順を追ってアルバムレビューを書いていこうと思います。
今回の曲はヒバリのこころしか入ってませんがライブ音源をぺたりとやって終ります。